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リニューアルで検索順位を落とさない手順

この記事の結論

リニューアルで検索順位を落とさないためには、公開の2〜3か月前から準備を始めます。今のサイトで評価されているページを調べ、古いURLと新しいURLの対応表をつくり、公開日に301リダイレクトで1ページずつ転送し、公開後1〜3か月は数字を見守ります。

サイトを新しくした直後から、検索からの訪問が大きく減ってしまった。リニューアルでよく起きる失敗です。

デザインや中身を良くしたのに順位が下がる原因の多くは、URLの変更と、転送の設定にあります。古いサイトで積み上げてきた評価が、新しいサイトに引き継がれていないのです。この記事では、リニューアルで検索順位を落とさないための手順を、時期ごとに図と記入例で解説します。

この記事で分かること
  • リニューアルで検索順位が下がる主な原因
  • 公開前から公開後までの、時期ごとのやること
  • URLの対応表と、301リダイレクトの考え方
  • 公開後に確かめるべき数字

リニューアルで順位が下がる主な原因

  • URLが変わったのに、転送していない古いURLにアクセスすると「ページが見つかりません」と表示され、積み上げた評価が失われます。
  • 評価されていたページを、なくしてしまったよく読まれていた記事や、上位に入っていたページを削除・統合したことで、検索からの入口が減ります。
  • 検索結果に載せない設定が残っている公開前のテスト環境で使っていた「検索結果に載せない設定」が、本番にも残ってしまうことがあります。
  • 内部リンクの構造が大きく変わった柱ページへのリンクが減ると、評価が集まらなくなります。

時期ごとのやること

リニューアルでの順位の下落を防ぐには、公開の2〜3か月前から準備を始めるのが理想です。

2〜3か月前現状を調べる流入の多いページを一覧に1〜2か月前URLの対応表古いURLと新しいURLを対応2〜4週間前公開前の確認テスト環境でリンクと表示を確認公開日転送の設定301リダイレクトサイトマップ送信公開後1〜3か月数字の見守りエラーと順位を毎週確認
図1 リニューアルで順位を落とさないための流れ
  1. 現状を調べる(2〜3か月前)

    サーチコンソールとGoogleアナリティクスで、検索からの訪問が多いページ、上位に入っているページ、他のサイトからリンクされているページを一覧にします。これらが「守るべきページ」です。

  2. URLの対応表をつくる(1〜2か月前)

    古いサイトのすべてのURLについて、新しいサイトのどのURLに対応するかを決めます。

  3. 公開前の確認(2〜4週間前)

    テスト環境で、ページの表示、内部リンク、タイトルや説明文、構造化データが引き継がれているかを確かめます。

  4. 転送の設定(公開日)

    対応表をもとに、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定します。サイトマップを新しくして、サーチコンソールから送信します。

  5. 数字の見守り(公開後1〜3か月)

    エラーや検索結果に載っていないページがないか、順位と訪問数が戻っているかを毎週確かめます。

URLの対応表と301リダイレクト

301リダイレクトとは、「このページは新しい場所に移りました」と、ブラウザと検索エンジンに伝える転送の設定です。正しく設定すると、古いURLが持っていた評価を新しいURLに引き継げます。

古いサイトのURL新しいサイトのURL/service.html/services/301転送/blog/123.html/column/seo/keyword/301転送/company.html/company/301転送/campaign2019.html転送なし → ページが見つからない(404)評価を引き継ぐには、古いURLを1つずつ新しいURLへ転送する
図2 古いURLを、内容の近い新しいURLへ1つずつ転送する

転送の設定は、URLの対応表をもとに行います。次のような表をつくっておくと、漏れを防げます。

古いURL新しいURL検索からの訪問(月)対応
/service.html/services/1,200301転送
/blog/123.html/column/seo/keyword/850301転送
/company.html/company/300301転送
/campaign2019.html(なし)0終了ページとして整理

※ 記入例です。検索からの訪問が多いページほど、内容を引き継ぐことを優先します。

古いページをすべてトップページに転送するのは避けます。内容が近いページへ、1つずつ転送するのが基本です。

公開後に確かめること

確かめること確認する場所
「ページが見つかりません(404)」が増えていないかサーチコンソール「ページのインデックス登録」
大事なページが検索結果に載っているかサーチコンソール「URL検査」
検索結果に載せない設定が残っていないか各ページのソース・サーチコンソール
検索からの訪問数と順位が戻っているかサーチコンソール「検索パフォーマンス」
問い合わせや購入の数が変わっていないかGoogleアナリティクス

公開直後は、順位が一時的に上下することがあります。慌てて設定を変えず、エラーと転送の漏れを1つずつ直しながら、数週間ほど様子を見ます。サーチコンソールの見方は、サーチコンソールで最初に見る4つのレポートで解説しています。

ケースで見る:ページ数を減らしても、順位を守る

CASE製造業の会社サイトのリニューアル
状況
古いサイトのページは約120。リニューアルでは、内容が重なっていたページを統合して約80ページにする計画だった。
やったこと
検索からの訪問が多いページを一覧にし、120のURLすべてについて対応表をつくった。統合した約40ページは、内容の近い新しいページへ301リダイレクトで転送。公開後に見つかった転送の漏れ3件は、その週のうちに直した。
結果
公開直後の1週目は検索からの訪問が14%ほど下がったが、4週目にはほぼ元に戻り、12週目には公開前より約9%増えた。

※ よくある状況をもとにした、説明のためのモデルケースです。実在の企業の事例ではありません。

100公開前861週後902週後984週後1048週後10912週後公開前を100とした、検索からの訪問数(モデルケース)
図3 公開前を100とした、検索からの訪問数の推移

まとめ

リニューアルで検索順位を落とさないためには、古いサイトの評価を、新しいサイトにきちんと引き継ぐことが大切です。守るべきページを調べ、URLの対応表をつくり、301リダイレクトで1つずつ転送し、公開後も数字を見守る。この手順を踏めば、リニューアルは順位を上げるきっかけにもなります。

リニューアルのチェックリスト
  • 検索からの訪問が多いページを一覧にした
  • 古いURLと新しいURLの対応表をつくった
  • 公開日に、301リダイレクトを設定した
  • 検索結果に載せない設定が、本番に残っていない
  • 新しいサイトマップを送信した
  • 公開後1〜3か月、エラーと順位を毎週確かめている

リニューアルの計画や、公開前後のSEOの確認は、サイト・ツール制作で、設計から制作、公開後の見守りまでをご一緒します。

よくある質問

QURLを変えなければ、転送は必要ありませんか?
URLがまったく同じなら転送は必要ありません。ただし、ページの内容や見出し、内部リンクが大きく変わると、順位が動くことはあります。評価されているページの内容は、できるだけ引き継ぎます。
Q古いページを、すべて新しいトップページに転送してもいいですか?
おすすめしません。内容の違うページへの転送は、検索エンジンに正しく評価を引き継いでもらえないことがあります。内容が近いページへ、1ページずつ転送します。
Qリニューアル後、順位はどのくらいで戻りますか?
正しく転送できていれば、多くの場合、数週間から数か月で落ち着きます。1か月たっても戻らない場合は、転送の漏れや、検索結果に載せない設定が残っていないかを確かめます。
Q転送の設定は、いつまで残しておけばいいですか?
少なくとも1年は残しておくのがおすすめです。他のサイトからのリンクやブックマークが古いURLのまま残っていることもあるため、できれば消さずに残しておきます。
この記事のテーマのサービスサイト・ツール制作 →サイト、LP、業務ツール、Shopifyアプリまで。
この記事を書いた人
佐保 祐大ガレージファクトリー合同会社 代表社員

上場企業で15年以上、SEO・EC・マーケティングの現場を担当。プロフィール →

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