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サイトリニューアルで損しない制作会社の選び方|高い保守費・中身が見えない・違約金を防ぐ7つの確認

この記事の結論

リニューアルで損をしないためには、制作費ではなく5年間の総額で比べ、毎月の費用で何をしてもらえるかを書面で確かめ、ドメインやデータが自社の名義で、いつでも持ち出せる契約にすることです。この3つがはっきりしている制作会社なら、費用の理由が説明でき、成果が出なければ乗り換えることもできます。

「そろそろサイトを新しくしたい。でも、前回は制作費が高かったうえに、毎月の費用も払い続けている。その費用で何をしてもらっているのかは、正直よく分からない。やめようとしたら、違約金がかかると言われた」。

経営者の方から、こうしたご相談をよくいただきます。サイトは会社の顔であり、営業の窓口です。それなのに、お金の流れと中身が見えないまま、やめることもできない。これでは、次のリニューアルに踏み出せないのも当然です。

この記事では、リニューアルで同じ失敗をくり返さないために、契約の前に確かめるべき7つのことを、5年間の総額の計算例と、制作会社に聞く質問の例つきでまとめました。

この記事で分かること
  • リニューアルの依頼で、経営者が感じやすい3つの不安と、その原因
  • 制作費ではなく「5年間の総額」で比べる理由と、計算のしかた
  • 囲い込まれる契約と、いつでも持ち出せる契約の違い
  • 契約前に制作会社へ聞くべき質問と、確かめる手順

なぜ「高い・見えない・やめられない」が起きるのか

サイト制作のご相談で多い不安は、次の3つにまとめられます。

高い制作費に加えて毎月の費用が続く5年で数百万円見えない毎月の費用で何をしているか不明報告がないやめられない解約すると違約金データも渡らない乗り換えできない
図1 リニューアルの依頼でよくある3つの不安

この3つは、別々の問題に見えて、根っこは同じです。契約の時点で、費用の中身と、やめるときの条件が決まっていないことです。

  • 高い制作費だけを見て契約し、毎月の費用を含めた総額を比べていない。
  • 見えない毎月の費用で「何を、どれだけ」するかが、書面で決まっていない。
  • やめられないドメインやサーバー、サイトのデータが制作会社の名義になっていて、解約の条件も契約書の奥にある。

とくに注意したいのが、制作費をリース契約に組み込む形です。業界団体であるリース事業協会も、ホームページを対象にしたリース取引で、不適切な販売方法や、内容・更新をめぐる問題事例があったとして、中途解約ができないことや、更新作業・サーバーがリースの対象外であることなどを、契約前に確認する対応策を公表しています(リース事業協会「小口リース取引に係る問題事例の解消を目指して」)。

確認1:制作費ではなく「5年間の総額」で比べる

見積もりを比べるとき、多くの方が制作費の金額を見ます。ですが、サイトは公開してからが本番です。毎月の費用を含めた総額(トータルコスト)で比べないと、本当の安さは分かりません。

A社:制作費30万円
A社:月3万円 × 60か月+ 180万円
A社:5年間の総額= 210万円
B社:制作費80万円
B社:月5千円 × 60か月+ 30万円
B社:5年間の総額= 110万円
30万円A社 制作費210万円A社 5年総額80万円B社 制作費110万円B社 5年総額例:A社 月3万円、B社 月5千円で計算
図2 制作費が安いA社のほうが、5年間では約100万円高くなる例

制作費の安さは、毎月の費用で回収されていることがあります。見積もりは必ず「5年間でいくらか」に直して比べます。

確認2:毎月の費用で「何を、どれだけ」するかを書面にする

毎月の保守費用そのものは、悪いものではありません。サーバーの管理やセキュリティの更新など、サイトを安全に動かし続けるために必要な作業があるからです。公開されている相場では、最低限の管理で月5千〜1万円程度、更新やバックアップ、セキュリティ対策を含めて月1万〜5万円程度とされています(アイミツ「ホームページ保守費用の相場」)。

問題は、金額に見合う作業が見えないことです。次のような表で、作業ごとに「含まれるか」「頻度」「報告があるか」を確かめます。

作業確かめること報告の例
サーバー・ドメイン・SSLの管理費用に含まれるか、名義は誰か更新日と費用の一覧
セキュリティの更新何を、どの頻度で更新するか更新した日と内容
バックアップ頻度と、戻せることを確かめているか取得日と保管先
文章や画像の更新月に何回まで含まれるか対応した依頼の一覧
アクセスの報告・改善提案含まれるか、別料金か月次レポート

毎月レポートが届けば、「何をしてもらっているか分からない」という状態はなくなります。逆に、報告ができない作業に、毎月お金を払う理由はありません。

確認3:ドメイン・サーバー・データの名義を自社にする

乗り換えられない一番の原因は、名義です。ドメイン(会社のURL)やサーバー、サイトのデータが制作会社の名義になっていると、契約をやめたときにサイトもメールも使えなくなるおそれがあります。

NG囲い込まれる契約×ドメインが制作会社の名義×途中でやめると違約金×毎月の作業の報告がない×データを渡してもらえないOK持ち出せる契約✓ドメイン・サーバーは自社名義✓解約の条件が契約書に明記✓毎月の作業をレポートで共有✓データ一式を引き渡し
図3 囲い込まれる契約と、いつでも持ち出せる契約の違い
  • ドメインは、自社の名義で取得・管理する(管理画面のログイン情報を自社でも持つ)
  • サーバーも、できれば自社の名義で契約し、制作会社には作業用の権限を渡す
  • 解約したときに、サイトのデータ一式(文章・画像・プログラム)を引き渡してもらえることを契約書に入れる

確認4:解約の条件を、契約前に読む

中途解約の違約金や、自動更新の期間は、契約書の後ろのほうに書かれていることが多い項目です。事業のために結ぶ契約は、クーリング・オフの対象外になる場合が多いため、署名したあとで取り消すのは簡単ではありません。

  • 最低契約期間が長く、途中でやめると残りの期間分をまとめて払う
  • 何もしなければ、同じ条件で自動的に更新される
  • 制作費がリース契約に組み込まれていて、サイトに不満があっても支払いが続く

こうした条件がある場合でも、すぐに悪い契約とは限りません。大切なのは、条件を知ったうえで、納得して選ぶことです。

確認5:成果の測り方を、最初に決めておく

「新しくしたが、良くなったのか分からない」。これもよくある不満です。リニューアルの前に、何をもって成功とするかを決めておきます。

  • 問い合わせ数や資料請求数など、追う数字を1つか2つに絞る
  • リニューアル前の数字を記録しておく
  • 公開後、何か月後にどの数字を見るかを、制作会社と共有する

あわせて、リニューアルで検索順位を落とさないための準備も欠かせません。手順はリニューアルで検索順位を落とさない手順と、サイトリニューアルSEOチェックリスト(PDF)にまとめています。

確認6:検索とAIに「見つけてもらえる」作りか

サイトの役割は、見た目をきれいにすることだけではありません。検索結果や、AIの回答で見つけてもらい、問い合わせにつなげることです。次の点が設計に入っているかを確かめます。

  • 会社として狙う言葉(キーワード)を決め、ページに割り当てているか
  • スマホで速く表示されるか(表示速度の目安を満たしているか)
  • 会社やサービスの情報を、検索エンジンやAIが読み取りやすい形(構造化データなど)で書いているか
  • よくある質問に、短く結論から答えるページがあるか

私たちが自社サイトのリニューアルで実際に考えたことは、自社サイトをWordPressから卒業した理由で詳しく紹介しています。

確認7:「なぜこの金額か」を説明できる相手か

最後に確かめたいのは、相手が費用の理由を、経営の言葉で説明できるかです。良い制作会社は、作業の量だけでなく、「その作業で何が良くなるのか」を説明します。料金の考え方は、支援の料金は何に払うのかでも解説しています。

契約前に制作会社へ聞く質問

次の質問をそのまま聞いてみてください。答えがはっきりしている会社ほど、安心して任せられます。

聞くこと確かめたい答え
5年間でかかる費用の合計はいくらですか?制作費と毎月の費用、更新費の合計が出る
毎月の費用には、何がどの頻度で含まれますか?作業の一覧と頻度、報告のしかたが書面で出る
ドメインとサーバーの名義は誰になりますか?自社の名義にできる
途中でやめるときの条件と、費用を教えてください違約金の有無と額、データの引き渡しが明記されている
リニューアルの成果は、何で測りますか?追う数字と、確かめる時期が決まる
1目的を決める25年の総額で比べる3月額の中身を確かめる4名義と解約を確かめる5成果の測り方を決める
図4 契約前に確かめる5つの手順

ケースで見る:毎月の費用を見直して、リニューアルの予算をつくる

CASE従業員30名の製造業の会社
状況
5年前に制作した会社サイトに、毎月3万円の保守費用を払い続けていた。作業の報告はなく、文章を1か所直すにも別料金がかかっていた。リニューアルを考えたが、ドメインが制作会社の名義で、解約すると違約金がかかると言われていた。
やったこと
まず契約書と請求の内容を整理し、毎月の費用の中身と、ドメイン・サーバーの名義、解約の条件を一覧にした。違約金の発生しない更新時期を待ってドメインを自社の名義に移し、新しいサイトはドメイン・サーバーとも自社の名義で、データ一式を引き渡す契約にした。
結果
毎月の費用は月5千円(サーバー代と、セキュリティ更新の報告つき)になり、5年間で150万円ほどの差に。浮いた費用を、施工事例ページの充実と、問い合わせまでの導線の改善に回した。

※ よくある状況をもとにした、説明のためのモデルケースです。実在の企業の事例ではありません。

まとめ

リニューアルで損をしないためには、契約の前に「総額」「中身」「名義と解約」の3つをはっきりさせることです。これが見えていれば、費用の理由に納得でき、成果が出なければ乗り換えることもできます。

契約前のチェックリスト
  • 見積もりを、5年間の総額に直して比べた
  • 毎月の費用で何をしてもらえるかが、書面で決まっている
  • 作業の内容が、毎月レポートで届く
  • ドメインとサーバーは、自社の名義になっている
  • 解約の条件と、データの引き渡しが契約書に書かれている
  • リニューアルの成果を、何で測るかを決めた
  • 費用の理由を、経営の言葉で説明してもらえた

今の契約や見積もりに不安がある方へ

私たちガレージファクトリーは、費用の中身と、やめるときの条件を最初にすべてお見せすることを大切にしています。次の3つをお約束しています。

  • ドメインとサーバーは、お客様の名義で取得・契約します。管理の手間を省きたい場合は、私たちの名義でお預かりすることもできます(別途、管理費をいただきます)。その場合も、乗り換えのときはお客様の名義へ移す手続きに応じます。事前にご連絡いただければ更新月に合わせてお渡しし、それより早く移したい場合も、更新月までの管理費をお支払いいただければ、ご希望の月にお渡しします。
  • 毎月の作業は、レポートでお送りします。何に費用を使ったのかが、いつでも分かります。
  • サイトのデータは一式お渡しします。他の会社への乗り換えも自由です。

「今の契約は妥当なのか」「この見積もりで大丈夫か」といったご相談だけでも構いません。契約書や見積もりを拝見しながら、費用の中身と、乗り換えるならいつ・いくらかかるのかを整理します。まずは無料のご相談か、サイトのURLを送るだけの無料ミニ診断からお気軽にどうぞ。

よくある質問

Q今の制作会社との契約に違約金があります。途中で乗り換えられますか?
契約書の中途解約の条項と、ドメイン・サーバー・サイトのデータの名義を確認するのが先です。違約金の額によっては、残りの期間を待ってから乗り換えるほうが安くなることもあります。リース契約が組み込まれている場合は、リース会社との契約も別に確認が必要です。判断に迷う場合は、契約書を見ながら一緒に整理します。
Q月額の保守費用は、いくらくらいが妥当ですか?
公開されている相場では、最低限の管理で月5千〜1万円程度、更新やバックアップ、セキュリティ対策を含めて月1万〜5万円程度とされています。大切なのは金額そのものより、その金額で何を、どの頻度でしてもらえるかが書面で決まっているかどうかです。
Q安い制作会社と高い制作会社、どちらを選べばいいですか?
制作費だけで比べず、毎月の費用を含めた5年間の総額と、そのあいだに何をしてもらえるかで比べます。制作費が安くても毎月の費用が高く、5年では高くつくことがよくあります。
Q事業者どうしの契約でも、クーリング・オフはできますか?
事業のために結ぶ契約は、クーリング・オフの対象外になる場合が多いとされています。だからこそ、契約書に署名する前に、解約の条件や名義を確かめておくことが大切です。具体的な判断が必要な場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。
この記事のテーマのサービスサイト・ツール制作 →サイト、LP、業務ツール、Shopifyアプリまで。
この記事を書いた人
佐保 祐大ガレージファクトリー合同会社 代表社員

上場企業で15年以上、SEO・EC・マーケティングの現場を担当。プロフィール →

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