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カゴ落ちを減らす、購入手続きの見直し方

この記事の結論

カゴ落ちを減らすには、まずカートから購入完了までのどの段階で離れているかを数字で確かめます。そのうえで、送料と合計金額を早めに見せる、会員登録を必須にしない、入力項目を減らす、よく使われる支払い方法をそろえる、の順に見直すと効果が出やすくなります。

商品ページを見て、カートに入れたところまでは進んだのに、購入せずに離れてしまう。こうした「カゴ落ち」は、多くのネットショップで起きています。

カゴ落ちしたお客様は、商品に興味を持ち、買うつもりで手続きを始めた人たちです。新しいお客様を集めるより、すでに買う直前まで来ている人を逃さないほうが、少ない費用で売上を増やせます。この記事では、カゴ落ちを減らすための購入手続きの見直し方を解説します。

この記事で分かること
  • カゴ落ちが、どの段階で起きているかの確かめ方
  • お客様が購入手続きで離れる主な理由
  • 購入手続きで見直すべき5つの場所
  • カゴ落ちしたお客様を呼び戻す方法

まず、どこで離れているかを確かめる

カゴ落ちとひと口にいっても、離れる場所はお店によって違います。商品ページから購入完了までを段階に分け、それぞれ何人が進んだかを数字で確かめます。

商品ページを見た1,000人カートに入れた300人前から30%購入手続きへ進んだ150人前から50%ここで減る入力を完了した110人前から73%購入を完了した90人前から82%数字はイメージです
図1 段階ごとに進んだ人数。どこで大きく減っているかを探す

この例では、カートに入れた300人のうち、購入を完了したのは90人です。カゴ落ち率は70%になります。段階ごとに前の段階から進んだ割合を出すと、カート→購入手続きが50%、購入手続き→入力完了が約73%、入力完了→購入完了が約82%です。カートの画面で半分の人が離れていることが分かります。この場合、送料や合計金額の見せ方など、カートの画面に原因がある可能性が高いと考えられます。

※ 段階ごとの人数は、Googleアナリティクスやカートの管理画面で確認できます。数字は説明のための例です。

お客様が離れる主な理由

理由起きやすい段階見直すこと
送料や手数料が思ったより高いカート・購入手続き送料をカートに入れる前から表示する
会員登録をしないと買えない購入手続きへ進むとき会員登録なしで買えるようにする
入力する項目が多いお客様情報の入力項目を減らす、自動入力を使う
使いたい支払い方法がない支払い方法の選択よく使われる支払い方法をそろえる
届く日が分からないカート・購入手続き届く日の目安を表示する
入力でエラーが出て進めない入力・確認エラーをその場で、具体的に知らせる

なかでも多いのが、送料や手数料が思ったより高かったという理由です。カートに入れたあとで初めて送料を知ると、「思っていたより高い」と感じて離れてしまいます。

購入手続きで見直す5つの場所

スマホで購入する人が多いお店では、とくにスマホの画面で次の5つの場所を見直します。

1送料と合計金額カートの時点で見せる2ゲスト購入会員登録を必須にしない3入力項目必要なものだけ・自動入力4支払い方法よく使われる方法をそろえる5エラーの表示その場で、具体的に
図2 スマホの購入手続きで見直す5つの場所
  1. 送料と合計金額を早めに見せる商品ページやカートの時点で、送料と、送料無料になる金額を表示します。最後の画面で初めて合計金額が分かる形は避けます。
  2. 会員登録を必須にしない会員登録なしでも買える「ゲスト購入」を用意します。登録は、購入が終わったあとにすすめても遅くありません。
  3. 入力項目を必要なものだけにする(EFO)電話番号やふりがななど、本当に必要かを1つずつ確かめます。郵便番号からの住所の自動入力も使います。
  4. よく使われる支払い方法をそろえるクレジットカードのほか、スマホ決済、後払い、コンビニ払いなど、お客様がよく使う方法をそろえます。
  5. エラーは、その場で具体的に知らせる「入力に誤りがあります」ではなく、どの項目の、何が違うのかを、その項目のすぐそばに表示します。

一度にすべてを変えるのではなく、図1でいちばん減っていた段階に関係する場所から直します。

カゴ落ちしたお客様を呼び戻す

手続きを見直しても、カゴ落ちをゼロにすることはできません。離れてしまったお客様には、次の方法で戻ってきてもらいます。

効果を確かめる

  1. 段階ごとの人数を、毎月同じ形で記録する

    図1のように、商品ページから購入完了までの人数を記録します。

  2. 一番減っている段階を1つ直す

    その段階に関係する場所を、1か所ずつ直します。

  3. 直す前と後の、同じ期間の数字を比べる

    セールや季節の影響を受けないよう、条件をそろえて比べます。

ケースで見る:カゴ落ちを、3つの見直しで減らす

CASEアパレルのネットショップ
状況
カートに入れた人のうち、購入を完了するのは30%ほど。段階ごとに見ると、カートの画面で離れる人が多かった。
やったこと
送料を商品ページとカートの時点で表示し、会員登録なしで買えるようにした。お客様情報の入力項目も12個から8個に減らし、郵便番号からの住所の自動入力を加えた。1つ直すごとに、2週間ずつ数字を比べた。
結果
カートに入れた人のうち、購入を完了した割合は30%から44%に。新しい集客をしなくても、売上が増えた。

※ よくある状況をもとにした、説明のためのモデルケースです。実在の企業の事例ではありません。

30%見直し前36%送料を早めに表示41%ゲスト購入を追加44%入力項目を削減カートに入れた人のうち、購入を完了した割合(モデルケース)
図3 見直しを1つずつ加えたときの、購入を完了した割合

まとめ

カゴ落ちを減らすには、まずどこで離れているかを数字で確かめることから始めます。そのうえで、送料の見せ方、会員登録、入力項目、支払い方法、エラーの表示の順に見直すと、新しい集客をしなくても売上を伸ばせます。売上全体のどこが詰まっているかを確かめたい場合は、売上を4つに分けて、詰まりを探すもあわせてご覧ください。

購入手続きのチェックリスト
  • 段階ごとに、進んだ人数を確かめている
  • 送料と合計金額を、カートに入れる前から表示している
  • 会員登録なしでも買える
  • 入力項目が、必要なものだけになっている
  • よく使われる支払い方法がそろっている
  • エラーが、その場で具体的に表示される

購入手続きの見直しや、購入率の改善に取り組みたい場合は、EC事業戦略で、数字の分析から改善の実行までをご一緒します。

よくある質問

Qカゴ落ち率は、どのくらいが普通ですか?
業種や商品によって大きく違いますが、一般的に、カートに入れた人の半分以上が購入せずに離れるといわれています。他社と比べるより、自社の数字が前より良くなっているかで判断します。
Qカゴ落ちした人に、メールを送ってもいいですか?
会員登録やメールアドレスの入力が済んでいて、メールを受け取ることに同意している人には、カートに商品が残っていることを知らせるメールを送れます。送る回数は1〜2回程度にとどめます。
Q送料無料にすれば、カゴ落ちは減りますか?
減ることは多いですが、利益が減ります。送料を無料にする前に、まず送料をカートに入れる前から表示して「思っていたより高い」と感じさせないことから始めます。
QShopifyでも、購入手続きの画面は変えられますか?
購入手続きの画面は、設定やアプリで変えられる範囲が決まっています。入力項目、支払い方法、配送の選択肢などは設定から見直せます。
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この記事を書いた人
佐保 祐大ガレージファクトリー合同会社 代表社員

上場企業で15年以上、SEO・EC・マーケティングの現場を担当。プロフィール →

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